1.研究成果の概要
本研究では、地域の持続可能性を高める教育の役割とその評価方法を明らかにしました。従来のSDGs研究に関する国際的指標と先行研究の検討を行った上で、ESDやSDGsに関して先進的取り組みを行ってきた4つの地域の事例調査を行いました。調査結果の比較事例分析により、地域の持続可能性を高める教育のあり方に共通する要素を抽出し、ケースレポートを作成しました。このレポートを再分析することで、SDGsの理念が地域へのインパクトを生み出す過程について、「SDGs理念の受容条件」「SDGs理念の解釈と変換方法」「SDGsと地域課題との整合性」「変革に向けた地域運動の生成」といった詳細な評価の観点を提起しました。
研究成果の詳細については下記の4論文を参照してください。また、本研究課題の各年度の「実施状況報告書」および「研究成果報告書」については、「KAKEN(科学研究費助成事業データベース)」を参照してください。
2.プロジェクト関連業績
<雑誌論文>
荻野亮吾・近藤牧子「SDGsの地域へのインパクトに関する評価観点の検討 : 3つの地域のケーススタディを通じて」『佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要』第8巻、375-358頁、2024年3月。https://doi.org/10.34551/0002000590
荻野亮吾・田中治彦・近藤牧子・二ノ宮リムさち・岩本泰・湯本浩之「持続可能な地域の形成条件に関する事例研究(1)―岡山市におけるESD・SDGs推進体制を事例にして―」『佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要』7巻、216-233頁、2023年3月。https://doi.org/10.34551/00023467
近藤牧子・荻野亮吾・田中治彦・二ノ宮リムさち・岩本泰・湯本浩之「持続可能な地域の形成条件に関する事例研究(2)―札幌市におけるESD・SDGs推進体制を事例にして―」『佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要』第7巻、234-250頁、2023年3月。https://doi.org/10.34551/00023468
二ノ宮リムさち・齋藤真哉・的野信一・荻野亮吾・近藤牧子・田中治彦・岩本泰・湯本浩之「持続可能な地域の形成条件に関する事例研究(3)―東京都板橋区におけるESD・SDGsに関わる市民の学習活動を事例にして―」『佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要』7巻、251-270頁、2023年3月。https://doi.org/10.34551/00023469
3.メンバー関連業績
※なお、上記の科研費データーベースの「研究成果」一覧も参照されたい。